笑う経営 平成25年2月

願い事を叶える秘訣

warau201302新年になって、神社仏閣などへ初詣に行かれた方も多いことでしょう。皆さん一生懸命拝んでいますね。あなたはどんなことをお願いしてきましたか?

神仏に祈願するときに最も重要なことは、実は「祈願しない」ことなんです。神仏に「ああして、こうして」とお願いすればするほど願いが叶わなくなります。特に参拝者の多い神社などは危険です。参拝者の欲望の念が渦巻いていて、そういう氣を受けてしまいかねないからです。

お願いの裏返しは不足です。「健康になりますように」「お金持ちになりますように」「結婚できますように」「試験に合格しますように」「商売が繁盛しますように」と祈願する人は、健康でない人、お金がない人、結婚できない人、商売がうまくいっていない人です。健康な人、お金がある人、結婚できた人、商売が繁盛している人はそういう祈願はしません。もっとお金を、もっと繁盛を欲をかいたり、中には、もっと色んな人と結婚したいと拝んでいる人もいるかもしれません。

祈願の念の裏には、そうした不足感、欠乏感、あくなき欲望が張り付いています。そんな中でうっかり願い事をするとその場に蓄積されている重い想いと同調して、かえって運を落としてしまいます。

ラジオを聴いていたら、ある有名人が、参拝者の多い神社には行かないと話していました。さすが、わかってらっしゃると思ったら、「参拝者が多い神社はご利益が分散されてしまうけれど、あまり人が行かない神社は神様のご利益を独占できるから」
という理由でした。半分冗談でしょうけれど、ご利益を求める心がだめなのです。

神仏への正しい参拝方法は「神様へはお願いごとではなく感謝のみを捧げること」です。自分が生かされていることへの感謝の思いだけを捧げるのが安全です。もともと神道は「自然に感謝する」道なのだそうです。参拝者が「生かしていただいてありがとうございます」とみんなが感謝の意を捧げているのであれば参拝者が多い神社ほど行った方がよいのですが。

神社参拝だけでなく、家の仏壇でご先祖様を供養するときも「生かしていただいてありがとうございます」とご先祖様に感謝の念を捧げるのが正しい仏壇のお参りなのだそうです。

明石家さんまさんは、娘さんの名前に「いまる」と名付けました。「いまる」とは「生きてるだけでまるもうけ」という歌のフレーズを縮めたものです。生きていることに感謝する。この感覚を持つことが運を良くする上で大切です。

もう一つは、外部のものに祈願を託す姿勢が問題です。健康も、合格も、結婚も、商売繁盛も、それを実現させるのは他ならない自分自身です。自分の行動、努力なしには絶対に実現しません。自分以外の者にお願いしておいて、自分は何もしない、ただすがるだけという姿勢が運を悪くするのです。

同じ理由で、開運グッズ(お守りも)を部屋に置いたり身につけたりすることも、そうしたものに運を託す気持ちでするなら避けた方がいいでしょう。

あなたの運を開き、成功を手にする秘訣は、あらゆることに感謝の念を持ち、自分を信じて行動することなのです。

根づくり

今年の年賀状では、色々にデザインされた蛇や巳を楽しむことができたことと思います。中には本人が「へびつかい」に扮し、ツボの中から蛇を出している光景を実写したという凝ったものまでありました。

warau201302-2また、巳の字が笑ったように見える書体の筆書に、思わず笑みなどこぼれなかったでしょうか?お正月から誠に縁起がよいことです。(自画自賛)

年賀状には、何年も会わないのにやりとりするという、年賀状独特の習わしがあります。大げさかもしれませんが、年賀状だけやりとりする関係というのは、人間関係の最期の一線のように思えます。年一回、年賀状だけの交際。これが結構人間関係をつないでいく上で大切だったりします。

「良樹細根」という言葉があります。「良い木というものは、必ず細かい根が地中に深く、広く張っている。根が丈夫な限り、木は自然と伸びて行く」という意味です。樹の葉や実、枝、幹など地上に出ている部分は見えますが、根だけは見えません。

樹は根が育たないのに幹が太く伸びて行くということはありえません。しかし結果を求めて、根がないのに大きな結果だけを得ようとしている人が多いようですね。多くの会社は、目に見えているものばかりを追って、目に見えるものだけを生み出しています。

目に見えていないものを忘れてはいませんか?人間関係とか絆というものも目には見えません。お客様は見えるけれど、お客様のお知り合いは見えません。まだお客様になっていない見込み客も見えません。樹でいえば見込み客集団を土としますと、関係づくりが細根づくりです。見えていない潜在顧客と関係を作っていくことが大きな結果を生むことになるのですが、それをコツコツとやっているところは案外少ないようです。

先日も、今やっているビジネスの営業が伸びないという相談がありました。成功のヒントは、いかにたくさんの見込み客とつながるか、です。どんなビジネスでも「細根づくり」が繁栄への共通項なのです。

ありがとうの力

感謝の念は、日本語では「ありがとうございます」です。この言葉は感謝の意を表すとともに、言葉そのものに力があるとされています。それを「言霊」(ことだま)といいます。日本は古来より「言霊の幸はふくに」と言われています。日本は言葉の力によって幸せがもたらされる国だというのです。言霊のエネルギーが強い代表的な言葉が「ありがとう」です。ありがとうは、夢や希望を育むといわれます。

warau201302-3成功者に共通することの一つに「感謝の気持ちに満ち溢れている」ということがあります。松下幸之助は亡くなる時に「おおきに、ありがとさん・・・」といったそうです。

本田宗一郎は社長を辞任したとき、全社員一人一人に「ありがとう」と言って握手したそうですが、何しろホンダは世界中に社員がいます。全員にありがというの握手して回るのになんと3年かかったそうです。

ただし、成功して幸せになったから感謝できるのではありません。現状に感謝できる人が成功し、幸せになるのです。ここを間違えてはいけません。

人から感謝されて嫌な思いをする人はいないでしょう。相手に感謝の想いを発すると、相手は変わるのです。タクシーの運転手が酔ったお客に暴言を吐かれたり、時には暴力をふるわれたりすることもあるそうです。ある運転手は、どんなに暴言を吐かれてもお客様ですから口答えせずじっと我慢しました。それでもお客様が降りるとき「ありがとうございます。どうぞお気をつけてお帰り下さい」と声をかけたら、さっきまで大声で怒鳴っていたお客様が急に笑顔になって、それまでの暴言を詫びるとともに「ありがとう」と言って降りていくというのです。

ありがとうを職場に活かす工夫をしている企業もたくさんあります。害虫駆除剤を製造するある会社は「ありがとうカード」運動を行っている。自分がありがとうという気持ちを感じたときにカードに、誰にたいして、いつ、どこで、何を、を書き込み、感謝したい相手に贈る。感謝した人された人双方に100円の図書券が出るというもの。この運動の効果と言えば、社内がとても明るくなりすぎて困ったくらい、だそうです。

ある病院の主任看護師さんによると、明るい人はそこそこ順調に退院できるけれど、明るくて何事にもよく感謝してくれる患者さんは回復がよ順調で早く退院していく。一番ダメなタイプは愚痴・不平・不満ばかりいう患者さんで、なかなか退院できないか、助からない場合が多いそうです。

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