笑う経営 平成28年1月

新しい年 手帳・活かして使って結果を出そう

201601-1年末に掛け替えたカレンダーの表紙をめくると、年が改まって、新年になった実感がわく。もう一つ新しい年の始まりの新鮮さが味わえるのが手帳だ。

スケジュール帳としての手帳はたいてい年末年始が区切れとなる。最近は4月スタートや10月スタートの手帳も販売されているが、やはり大半は1月始まりの手帳だろう。

真新しい手帳を開き、「今年こそは」と夢を描くものの、いつのまにか年末になって来年の手帳を買い、「来年こそは」とため息をつく。そんな手帳の市場規模は一億冊とも言われている。スマホやタブレット時代になっても、不況でも手帳市場は強いらしい。

インターネットで一年間で何億も稼ぐ“普通の”主婦Tさん(億稼ぐ時点でどう考えてもフツーの主婦ではないが)は「結果を出したければスケジュールはすべてデジタルで管理しなさい」と教える。それに感化され、試しにパソコンとスマホで予定を管理するようにしてみた。

201601-2グーグルカレンダーというシステムを利用してみたが、さすがにすごい。予定を入れて、行く先の場所を入力しておくと、自動的に地図と連動するのには驚いた。(今どき当たり前?)初めて行くところなどとても便利な機能だ。

しかし、私のスマホは立ち上がりが遅い、私の指も日本語入力が遅い。一行の予定も入れるのに何分かかっているんだ。さっと書き込めないのにはイライラする。頻繁に充電もしなければならない。タテ、ヨコ、ナナメ、好きなようには書けない。

私にはどうやらデジタルは使い勝手が悪いようだ。手書で手帳・ノートにサッと書くほうが性に合っている。Tさんのように何億も稼ぐ主婦になる夢は一週間で消えた。

私のようにデジタル機器は入力面での不都合だという人が多いから、スマホ、パソコンの時代になっても手帳市場は簡単には縮小しないのだろう。

考えてみると人は一生「手帳」にお世話になっている。生まれたての赤ちゃんだって「母子手帳」を持っている。もっとも管理は母親任せだが。小中学生になれば生徒手帳。サラリーマンなら能率手帳。高齢者だってたいてい、お薬手帳くらいは持っているのだ。

手帳は予定やアイディア、記録を書くだけではない、身分を証明する役割も持つ。中学生の生徒手帳がそうだが、有名なところでは、ドラマや映画でチラッと見せるシーンでお馴染みの「警察手帳」だろう。もっとも手帳とはいうが、今の警察手帳にはメモが書ける手帳機能はなく、身分証明書に他ならない。

以前一度、長野県民手帳を買ったことがある。最近この県民手帳が流行っているらしい。確かに、コンビニにたくさん置いてあった。47都道府県で県民手帳が無いのは東京、神奈川、三重、兵庫の4都県だけらしい。毎年手帳だけいろんな県民になってみるのも楽しいかもしれない。

このように市販されている手帳だけでも約一億冊といわれる中、その他にも学校や職業上支給される手帳、企業がお客様に販促品として配布する手帳などもある。

手帳は単に予定を書き込むだけではもったいない。日記など人生の記録を書いたり、アイディアなど発想を書いたり、手帳に何を書くかは人それぞれだけれど、せっかくの手帳だから、仕事で何らかの結果を出せる、あるいは人としての成長を促すようなものでありたいと思う。

それで、おびただしい数の手帳が出回っているなか、自作の手帳を使うようにしている。手帳を活かすポイントは、常に携帯し、いつでも書ける、思いついたらすぐ書けるものであること。そして最大のポイントは、書いただけでなく、常に「読み返す」こと、「書き加える、書き直す」ことだ。

そんな手帳の一番のお友達は付箋。付箋を活用することで手帳が活きるのである。

例えばある人は、手帳はすぐに開いて書けるものでなければならないとして、手帳(ノート)の表紙の下の角を斜めに切っておくことを薦めている。そして書き終わったページの下の角も表紙に合わせて切っていく。こうしておけば手帳の下の角に指をあてればすぐに新しいページが開けるというわけだ。この方法は広まり、最初からページの下角にキリトリ線の入ったノートも登場した。

しかし、人は億劫なもので、いちいちページの角を切り取るという作業は面倒になる。そこで私はもっと簡単に付箋を使う方法をおすすめしたい。手帳を書いたら次の右ページの真ん中あたりに付箋を水平に貼っておくだけ。手帳を閉じると付箋の頭が1センチほど出ているくらいにしておく。次に手帳を開くとき、付箋を押さえながら開けばサッと新しいページを開くことができる。いちいちページの角をちぎらなくて済む。

手帳は読み返すことが最大の活用術だから、右メージの右上にページ番号を振っておいて、最終ページを索引のページとし、見返す必要のある記事のタイトルとページ番号を書いておけば簡単に開くことができる。書き込み中のホットなページには付箋をつけておけばいいことは言うまでもない。

その他いくつか付箋の活用法を挙げておきます。2016年は付箋を活用してあなたの手帳を活き活きと使って、仕事の、人生の成果をグングンとあげてください。

 

*メモスペースを広げる
201601-3もっと書きたいけどスペースがない。でも同じページに書きたいときに、大きめの付箋を使いましょう。

*仮予定を書く
仮なので手帳に書き込みたくはないが、どこかに書いておかないと忘れる。そんなときは付箋に書いて貼っておけばOK。

*人に渡すメモに
電話や予定を書いて相手に渡します。受け取った相手はそのまま自分の手帳に貼れば楽だし、うっかり失くしてしまうことも防げる。

*しおり替わりに
先ほど手帳の新しいページをサッと開く技と同じように、読んだ最終ページの真ん中に貼っておけば、次にそこを押さえれば続きのページがパッと開ける。

*目隠しに
人前で手帳を開くとき、見られたくないことが隠せる。

*アイキャッチに
重要な記述のところに貼れば下線を引かずに目立たせることができる。先の尖った付箋がおすすめです。

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