笑う経営 平成27年11月

 

201510-1

まずはクイズから

あるところに100%雨を降らせることができる雨乞いがいました。

彼はなぜ必ず雨を振らせることができたのでしょうか?

 

201510-2ノーベル賞受賞の秘訣

季節は実りの秋。新米がおいしい時期ですが、このところ米価が下がってるようです。コメ離れが進んでいる結果ですが、そんな中で値下げしなくても売れているお米もありま
す。山形県産の「つや姫」です。

品種改良を重ね、栽培方法にも厳しい基準を設け、低農薬のため作業が2倍かかるけれど、その分高く売れるお米ができました。ネーミングやプロモーションにもしっかりお金をかけた結果、全国に消費者を拡げているようです。

この程、人生に大きな実りをあげた二人の日本人がノーベル賞に選ばれました。梶田隆章さん(東京大学宇宙線研究所所長)に物理学賞、大村智さん(北里大学特別栄誉教授)に医学・生理学賞が贈られました。

大村氏の受賞理由は寄生虫感染症の治療法の開発。研究成果から生まれた治療薬「イベルメクチン」は世界で年間3億人がその恩恵を受けているまでになりました。

しかし発見に至るまでの道のりは実に地味な作業です。伊東のゴルフ場から採取された土の中にいた微生物によってイベルメクチンは生まれました。

大村さんの研究チームは、あらゆる場所からランダムに土を採取して研究室に持ち帰り、「年間で2000株」もの微生物を培養して分離し、微生物が作る化学物質の中から使えそうなものがあるかどうかを調べ続けました。

こうした地道な作業を通じ、今回のイベルメクチンのほかにも、大村氏は500種ほどの新たな化学物質を見つけ出し、25種類以上が医薬品などに実用化されています。

一方、梶田氏の受賞理由はニュートリノに質量があることの発見です。5万トンもの超純水を蓄えた巨大な水槽で、ニュートリノが通ったときに発するわずかな光を捉え、そのデータをひたすら解析していきました。

「何がノーベル賞の原動力となったのか?」という問に梶田さんの答えは、「10~12年程度、横道にそれずに研究してきた。それが結果的によかった。」

10年以上1つのことだけに集中してきたことがノーベル賞につながったというのです。

大村さんもインタビューで、「一回失敗してダメだと思ったらダメ。失敗したから良かった。必ず役に立つと思いながら研究を続けることが大事」と言っています。

201510-3ノーベル賞というと、何か華やかな研究で鮮やかに発明発見するイメージがありますが、地道な実験を長期間にわたってこつこつと積み重ねた結果なんですね。キュリー夫人のラジウム発見も、1,000トンの鉱石からわずか1グラムのラジウムを得るという気の遠くなる作業の成果でした。

根気、体力、精神力が問われる研究生活ですが、
「子供時代の野良仕事と比べれば特段大変じゃないんだよ」
大村さんは、昭和10年、自然豊かな山梨県韮崎市で農家の長男として生まれました。食糧には困らなかったけれど、家の手伝いは大変でした。早朝に起こされて野良仕事をし、中学までに一通りの仕事をできるよう厳しくたたき込まれたそうです。

エジソンは電球フィラメントの素材に1,000回もの試行錯誤を繰り返しました。でもエジソンは唯の一回も失敗はしていないのです。それは彼にとって発見の連続でした。

「これはフィラメントに使えない」という発見です。いちいちダメだ、失敗したと考えていたらとても続かなかったでしょう。梶田教授もエジソン的な楽観的な性格の持ち主らしく、「いつか必ずたどりつける」と思って研究を続けていたそうです。

 

大富豪の愛読書

あるところに資産額50億の富豪と、資産額8000億の大富豪がいました。その二人が会話をしています。 資産額50億の富豪(以下富豪)が、「私もあなたのように資産を巨大にしたい。そのヒントがほしい。私が資産額50億で、あなたが資産額8000億である違いは何ですか?」 8000億の大富豪(以下大富豪)は言いました。

「あなたと私の違い、それは、あなたは本を読む必要がある。」

富豪「私は本は読んでいます。いろいろな成功哲学やビジネスの本を毎日一冊、年間365冊は読んでいます。それでも足りないですか?」

大富豪「あまいね」

富豪「もっと読まなければいけないんですか?いったい、あなたは何冊読んでいるんですか?」

大富豪「いいや、私は一冊しか読まない。私は一冊の本だけを、何度も繰り返し読んでいる。」

富豪「その本はいったい何ですか?」

大富豪「ウサギとカメだ」

富豪「え?子供の絵本じゃないですか!」

大富豪「あの本の中では、何度繰り返し読んでも、最後にはカメが勝つだろ。人生とはそういうものだ。多くの人が失敗してしまうのは、焦って余計なことをしてしまうからだ。じわじわ少しづつ同じ事をして少しづつ前に進み、正しい道だけを進んでいたら、必ず成功できる。」

成功するには決して急ぎすぎてはいけません。こつこつ、ゆっくりがいいのです。そうすれば必ず成功できる、というより、

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さて冒頭のクイズの正解ですが、もうおわかりですね。
この雨乞いは、雨が降るまで雨乞いをやり続けたのです。

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