笑う経営 平成26年2月

銅像から出る波動

warau201402-1昨年秋行った、紅葉が美しい金沢兼六園。今頃は雪吊り風景が楽しめることと思います。兼六園の中に身長5.5メートルの日本最古の銅像がでが立っているのはご存知ですか。ヤマトタケルノミコトです。最初の屋外人物像だそうです。西南戦争で戦没した石川県人を慰霊するために明治13年(1880)に建てられました。明治政府に反乱した薩摩士族の鎮圧を、ヤマトタケルのクマソ征伐
(クマモンwarau201402-2ではない)になぞらえたのだといわれます。高岡銅器の鋳造技術を用いています。

写真を撮ってきましたのでご覧ください。何か気が付きませんか?女性的な優しいお顔をしてますね。また着物が左前になっています。これは古代の女性の服装で、ヤマトタケルが女の姿をして熊襲を倒したという伝説によっています。

もう一つの特徴は、鳥のフンがつかないことです。鳥が寄り付かないのです。金沢大学の廣瀬幸雄博士は学生のころからそのことに、ずっと疑問を抱いてきました。それを解明して、2003年になんとノーベル賞を受賞しました。「イグ・ノーベル」賞ですが。
(笑わせ、考えさせる研究に贈られる)

warau201402-3どうして鳥が嫌うのか?理由はこうです。上野の西郷隆盛さん(フンだらけらしい)の銅像は、銅の中にヒ素や鉛が3%含まれていますが、このヤマトタケル像にはヒ素、鉛がそれぞれ15%含まれています。鳥がヒ素などの毒を察知して寄り付かないのではなく、銅像から発生する電磁波を嫌っていることがわかりました。

異種金属の配合によって周波数に違いがあり、ヤマトタケル像の配合から出る周波数がちょうど鳥が嫌がる周波数だったということです。これをヒントに廣瀬博士はカラスを撃退する合金を開発しました。

 

三者の力関係

ヤマトタケル像は石の台に乗っています。台石のうちの大きな石を、大蛇・ナメクジ・ガマに見立てて、それらが互いににらみ合い「三すくみ」の状態にあるので崩れないと言われています。

三すくみは、お互いけん制し合って、身動きがとれない状態です。三者とも不幸ですが、その逆、三者とも幸せになるのが「三方よし」。近江商人の事業理念です。

三方よしとは、1.売り手よし 2.買い手よし 3.世間よし、です。商売にかかわる三者がすべてハッピィになるような商売をせよ、という精神です。今でいうwin-winの関係です。

伊那食品、塚越会長の経営哲学もまさしく三方よしです。塚越経営では、取引先、お客様、地域の皆さん、そして従業員を幸せにすることが会社の使命と考えています。こういう会社を塚越さんは「いい会社」と呼んでいます。「永続」する会社とは、社員が幸せになるために、取引先を喜ばせ、地域社会に貢献し、取引先や地域社会から愛される会社になることです。

「三方よし」を経営理念に取り入れ社内の末端まで浸透させている会社があります。(株)喜久屋(東京都足立区)は衣類クリーニング・リフォームの会社です。このところ家計節約志向の高まりで、クリーニング離れがはっきりしています。総務省の家計調査によれば、平成21年1月~3月の一世帯当りのクリーニング支出は前年同期比で16%減少しています。そんな中でも喜久屋さんは昨年対比で105%と売上を伸ばしています。

喜久屋さんのとった作戦は、3月から「春のセール」としてダウン製品の半額セールと、通常料金の1.5倍のデラックス仕上げを通常料金で行う期間限定サービスでした。どちらも消費者のおトク感を刺激して、大好評だったのです。

中畠社長は、「リーマンショック以降、売上は確かに落ち込みましたが、これは一過性の流れに過ぎません。数字に翻弄されると本質を見誤って、企業の基盤を揺るがすことになる。世間があわてふためく時期こそ、経営者はポリシーをもった企業運営が必要であると考えています」と話しています。

企業は軸を持たないと、ぶれてしまいます。経営がぶれないために、塚越会長は、「進歩軸」と「トレンド軸」を持てといいます。進歩軸とは企業の進むべき道、あるべき経営を求めることです。皆が幸せになる道です。トレンド軸は「流行」のことです。時流といってもいいでしょう。時流にのりつつ、進歩軸を崩さず経営を進めていくことが永続企業の秘訣です。時流には、1. 本流、2. 支流、3. 一過性の流れ、の3つがあります。本流とは、少子化、ネットワーク社会化など絶対的な流れです。支流とはモバイル化など本流に付随して起こる流れです。そして一過性の流れは一時的な流行や事件によって起る流れです。時流をよく見極めて対応しないと時流に流され、企業の基盤が揺らいでしまいます。

四十八音の波動

兼六園のヤマトタケル像が鳥の嫌がる波動を発しているように、人も物も一定の波動を発しています。波動にはプラス波動やマイナス波動、調和された波動や乱れた波動があります。

人の波動、想いといってもいいでしょう。相手に快い波動、調和をもたらす波動を出すことで、その人の運が高まります。波動を整えるには、言葉を整えることです。日本語は四十八文字の一字一字に意味があるといわれています。一音一音がエネルギーを持ち、神様だともいわれています。

いろは歌は四十八文字からなる祝詞で、唱えることで言葉が整い、波動が整います。パワーがあります。いろは歌の他に、「ひふみ祝詞」と「アワの歌」があります。

いろは・ひふみ祝詞研究家、山本光輝氏は東北のあるリンゴ農家から、秋、リンゴの収穫の時に台風がきてリンゴが落ちてしまうので何とかならないか、と相談されました。山本さんは、いろはとひふみをリンゴ園の中で毎日声を出して読むように言ったところ、この方は毎日実行しました。

一週間ほどたって台風がきました。そうしたら周りのリンゴ園は大きな被害が出たのに、この方のリンゴ園はまったく落ちませんでした。それ以来、リンゴが落ちないんだそうです。

アワの歌はヤマトタケルが活躍した頃、126年にできた「秀真伝」(ホツマツタヱ)に出てくる歌です。「子供が五才になる冬、言葉を整えるアワの歌を教え。これを歌うと五臓六腑や魂まで四十八音の神々の力で整い、心身の巡りがよくなり、健康で長寿が得られる」と書かれているんです。覚えて、一音一音大切にして、書いたり、唱えたり、口ずさんでみて下さい。きっと人間関係や職場が整います。

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廣瀬幸雄
金沢大学名誉教授。工学博士。金属疲労が専門。コーヒー学の第一人者でもある。勤続疲労を癒すためにコーヒーにのめり込んだのかは定かでない。

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